夏休みも終盤に入り、秋の気配を感じるようになりました。お盆の頃は連日の猛暑で、自動車を運転するとき、強い日差しに熱せられたハンドルやシートに困った人も多かったのではないでしょうか。
コンビニなどに立ち寄って、数分間だけエンジンを切ってエアコンを止めただけでも、すぐ熱くなってしまいますよね。
こんなに熱いのだから、熱せられた自動車で本当に目玉焼きができるかもしれません。
そして自動車の車内の温度は、一体何度になっているのでしょうか。実験してみました。
8月18日、晴れ。実験の場所は市原市内です。
銚子地方気象台発表の天気予報による千葉北西部の日中の予想最高気温は34度。もちろん晴れです。
用意したのは200度まで測れる温度計を3本と、生卵1個。
実験を始めたのはギラギラと太陽の照りつける午後1時。外気温は予報通りの34度で、3本の温度計は全てこの温度からスタートしました。
温度計のうち1本は、外気温を測るため風通しの良い日陰へ。もう1本は直射日光の当たる自動車のダッシュボードの上、最後の1本は車内後部(前の座席と後部座席の間)に設置しました。
目玉焼き作りの生卵は、アルミホイルの上に割り入れ、最も熱くなるであろうダッシュボードの上に置きました。
さて設置後5分。みるみる温度が上昇し、ダッシュボードの温度計はあっという間に68度に! 車内後部は48度を指しています。
10分後にはダッシュボードは75度、車内後部は51度と更に高温になりました。
これだけ温度が上がれば、目玉焼きになるのでは?と期待してしまいます。
30分後は各78度、54度をマーク。そろそろ高止まりかと思われましたが、ちょうど1時間後の2時、79.5度、56度を記録。この実験での最高温度となりました。
しかし車内の温度はぐんぐん上昇したものの、卵に変化は見られず・・・。もうしばらく続けてみることにしました。
すると1時間30分後の2時30分、卵白の端が固まり始めてきました。さらに30分後の午後3時、今度は黄身の部分が変形しています。
きっとできる!と期待をしたところで、太陽が傾いてきたために直射日光が当たらなくなってしまい、ダッシュボードの温度は急降下。3時30分で62度、4時には55度と下がり、実験を終了しました。
【結果】
真夏の車中は、想像以上の高温となり危険! 子どもを残したまま車を離れて死亡事故につながるケースもニュースになりましたし、熱によって破裂したり変形するものは置かないほうがいいですね。
そして、ダッシュボードでは目玉焼きは出来ませんでした。もっと早い時刻から始めていれば・・・とか、ボンネットだったら出来たのかも・・・など振り返ってみました。
機会があればまた実験してみたいです。