蓮の実の甘納豆 千葉市の老舗和菓子店をたずねました

2017年10月28日

千葉市

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亥鼻亭の店頭で見つけた蓮の実甘納豆

 千葉市中央区の亥鼻公園内にある茶所「亥鼻亭」で、千葉市のマスコットキャラクター「ちはなちゃん」をパッケージにあしらった蓮の実の甘納豆を見つけました。

手のひらサイズの袋に、コロンとした蓮の実甘納豆が10粒ほど入っています。

コロンとした一口サイズ

亥鼻亭のご主人にたずねてみると、千葉市中央公園近くの「榎家」という和菓子店で作っているのだとか。

早速、榎屋へ行ってみました。

榎家のカウンターで、蓮の実甘納豆ラインナップ

千葉市中央公園から国道14号沿いに西へ200メートルほど行くと、すぐに見える赤い軒先が榎家です。

お店に入ると、ちはなちゃんのパッケージのお菓子が他にも販売されていることがわかりました。

甘納豆の他に、最中とゼリーもありましたよ。

榎家のショーケースには和菓子がずらり

ひょっとして、使われている蓮の実は、千葉市の花のオオガハス???

オオガハスについて、千葉市のホームページにはこう書かれています。

” 昭和26(1951)年、東京大学検見川厚生農場(現東京大学検見川総合運動場)で発掘された古代ハスの実3粒のうち1粒を植物学者大賀一郎博士がよみがえらせました。発掘された実は、今から約2,000年前のものとされています。
 その後、国内・海外の100か所以上に分根され、花の親善大使の役割も果たしています。
 平成5(1993)年には、政令指定都市移行を記念して本市の「市の花」に制定されました。
 毎年6月から7月にかけて、千葉公園などで淡紅色の優美な花を咲かせ、市内外から多くの人が鑑賞に訪れます。”
(千葉市ホームページより http://www.city.chiba.jp/sogoseisaku/sogoseisaku/chosei/oogahasu.html)

また、オオガハスは千葉県の天然記念物に指定されています。

店員さんに聞いてみると、これらのお菓子に使われているのは、オオガハスの実ではなく、中国産の漢方薬などに使われている蓮の実だそうです。

榎家の外観

榎家では、オオガハスが千葉市の花に制定されたことを受け、蓮の実を使って何かお土産品を作ろうということになり、蓮の実の甘納豆の開発を始めました。

国内で生産されている蓮の品種の違いから、実の仕入先が見つからず、中国や台湾で漢方薬として生産され、輸入している蓮の実を使っているそうです。

蓮の実の甘納豆は1週間ほど時間をかけて、1度にまとめて作るそうです。同時に大量の砂糖を使うため、近年、原材料が高騰していることで、ちょっと苦しい状況なのだとか。

甘納豆を作る途中でどうしても発生する割れてしまった蓮の実を、最中のあんやゼリーに入れるなどして、他のメニューを展開しています。

蓮の実は漢方薬として使われているだけあって、栄養価も高いと言われています。

文部科学省の日本食品標準成分表によると、100グラムあたり、カリウムを1300ミリグラム含み、ピーナッツやアーモンドなど種子類のなかでダントツです。
(http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/01/15/1365343_1-0205r2_1.pdf)

忙しくて食事の栄養バランスをとるのが難しいとき、おやつにちょこっと食べられる手軽さがいいですね。

榎家は明治期に東京で創業。第二次大戦で焼け出され、千葉に店を構えて現在に至ります。

戦前から高度経済成長期にかけて、千葉市のかつての中心街は「蓮池」と呼ばれ、お茶屋の黒塀が並ぶ華やかな花街が隆盛を極めていました。現在はビルが立ち並び面影もないですが、ささやかに蓮の実を通して「蓮池」が残っているということなのかも。

また、蓮の実のお菓子は、千葉市の優良観光土産品として推奨されています。

榎家ホームページ

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